モネ それから チャイナタウン
涼しくなってきましたね、みそみそのそです。
先日、横浜美術館の『モネ それからの100年』展に行ってきました。タイトルの通り、モネと彼に影響を受けた芸術家たちの作品が並ぶ展覧会です。モネ以外の印象派作家が展示されておらず、そうすることで展示の意図がすっきり分かって気持ちの良い展示でした。
面白いと感じた作家を何名かご紹介すると、、
・ルイ・カーヌ
枠に張られた金網の上にカラフルな絵の具をボンボンと塗りたくった作品。セロハンのような透明感のある絵の具が金網越しに壁に影を落としていて、視線が金網の前後を往還する楽しさがありました。絵が表面に浮いてることや絵の具の物質感を再確認。彼はフランスのSupport/Surface(支持体/表面)という「もの派」的なグループの作家で、思索的ながらポップな雰囲気がなかなか好みです。ウェブサイトがかわいい。
・湯浅克俊
普通の街の普通の岸辺をサイケでドープな雰囲気(?)に加工した写真作品、かと思いきや木版画だったので驚きました。何層にも重なるざらついた色彩が観る人の眼で混ざります。制作動画もすばらしいね。
・小野耕石
床一面に横たわる巨大なシルクスクリーン作品。金網を貼り付けたように見える不思議なテクスチャで見る角度によって色彩がずいぶん変わります。昆虫の構造色みたいな感じかな〜、なんて思いながらウェブサイトを覗くと蝉の抜け殻に版画を移植するというクレイジーな作品が、、
てな感じでモネを起点に新しい作家を知ることができるとってもいい展覧会でした。印象派をやるときはもう全部この現代美術抱き合わせ形式にしようよね。
帰り道。細野晴臣が演奏していた同發新館に寄って杏仁アイスを食べました。友人がダビングした映像を観せてくれましたがあれは羨ましいライブだったな〜。
(そ)